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よく見る怖い夢があって、人生で5回くらい見ているのだけれど、せっかくなので記しておこうと思う。
まずゲームをやっているシーンから始まる、ゲームの種類はサウンドノベルで、内容としては何の変哲も無い主人公の男(高校生くらい)が急に友人知人の不慮の事故の現場に居合わせたり、巻き込んだりという風に、そういった事故に関わり続けてしまう、という現象に見舞われる。
たとえば鉄骨が落ちてきたりとか、ボールが当たって失明するだとか、最初のほうは関連性を見いだされないが、だんだん疑われ、疎まれて、ついにはお前のせいだ、と、事故に巻き込まれた親友の男に発狂されてしまい、ショックのあまり病室を飛び出すと、急に世界が暗転する。
そこで急に中世の絵画の太陽のような外見の超自然的存在に画面が切り替わり、「お前は疫病神だ」「しかし、人類はもっと悲惨である」という旨の言葉をいわれ、戦争やら飢餓やらの写真が奔流のように流れる、そこで主人公の男は、ああ俺は疫病神だ、しかしそれが一体なんなのだ、と悟る、画面が再び現実的な第三者視点に切り替わり、そこにはどこかの路上で虚空に向かって祈りを捧げるポーズでぽつりと取り残されている、という話である。おそらくテーマとしては、ただただ不運と不幸の連続で発狂した人々、救いはない、という話なのだと思われる。

毎回この夢を見るたびに、中世の絵画の太陽のような外見の超自然的存在に画面が切り替わるシーンがめちゃくちゃ怖くて、あ、ここからめちゃくちゃ怖いぞ、という記憶があるのだが、それを夢の中で感じるのはたいそう不思議である、あまり夢のことを書き連ねると現実と区別がつかなくなって発狂するとも言うし、これくらいにしておく。