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電磁気学について書くとき書き出しにすべきだと思ったこと。

 

「あるところに、青年がいた。青年にはアカデミアへの憧れがあった、自身にその憧れに足る能力が備わっていないことに気づいてもなお。青年は二回しか出席しなかった電磁気学の単位を落とした。青年は、何かで読んだ『物理学の法則というものはすべからく局所的であるべきだ』という記述を信じこみ、マクスウェル方程式微分形だけが電磁気学の本質であると思っていた。あるときふと気づいたのは、ある系の対称性から電場および磁場に対称性が生まれ、その対称性を生かすように閉局面や閉曲線をとってやるのが少なくともstaticな電磁気学においては本質であるということであった。」